可愛い子はみつあみだった

「可愛い子はみつあみだった」

「悪いけど、私はあなたたちといったいどういうふうに接すればよいか、さっぱりわからない。せっかく待っていてくれたみたいだけど。もう帰ってもらってもいいよ」 と彼女たちに話しかけた。 彼女たちは、別に私を待っていたわけではないのだ。正確に言えば、扉を開けてくれる人を待っていたのだ。 それにしてもなんでこんなところに閉じ込められていたのだろう?閉じ込められていたわけでもないのか?出ようと思えばいつでも出られたはずだ。 彼女たちは、無表情でうなずき、順番に外に出た。一番最後に出ようとした例の目立って可愛い子のみつあみがドアにはさまれてしまった。 私は、なるべくていねいにドアに挟まれたみつあみを外してあげようとした。 私は、この手でみつあみを触ってしまった。硬くてごわごわした感触だった。それでいてどこかとてもなつかしい感触だった。 遠い昔に置き忘れてしまった「生命力」を象徴するような感触。 「よかった。はずれたよ」 私が、そう言うや否や、彼女は私の手をとり 「いっしょに踊ろうよ」 と言った。 「そうよ、いっしょにおどろうよ」 と他の女の子たちも口をそろえて言った。

続く

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